湖西道路から国道161号線を通ってマキノ～海津大崎～滋賀と福井の県境の山越えをして国道8号線にぶつかった辺りに「市橋」と言う地名がある。そこから一筋山側に入った村の一角に手打ち蕎麦処「善」がある。店の前の1本のノボリを見落とすと山に迷い込むことになるのでご注意あれ。店の前に立つとそれらしい雰囲気を感ずることが出来る。

定年後に店を開いて13年が経ち、知る人ぞ知る蕎麦処となっている。還暦に子供達から贈られた似顔絵が掲げられ、穏やかなご主人と優しい奥さんとの二人三脚で家庭的な雰囲気を醸し出している。

開店当初から丸岡産早刈りそば粉を使ったやや細切りの二八そばである。私はご主人の手が空いている状態の時は“そばがき”を注文し、その後で“あじわい蕎麦”を食べるのを常としている。この店を訪れた「由紀さおり」さんとのスナップ写真と色紙が控えめに飾ってあり、また年々色紙が増えてきているのを感じている。

蕎麦がき

味わい蕎麦